22 滑川
市町村支援課長 「
ワンチームとやま」
連携推進本部の連携推進項目につきましては、今
年度は、今ほど御紹介のありました3項目を設定しまして、知事、
市町村長はもとより、県
市町村の担当課で構成しますワーキンググループなどにおきまして、職員同士が連携して、検討や協議を重ねてきたところでございます。
個別の
状況について申し上げますと、まず1つ目、ゼロカーボンシティ
富山の実現につきましては、県と
市町村の実行
計画──県においては、「
富山県カーボンニュートラル戦略」になりますけれども、この策定に向けて、必要な情報の共有を進めてきたところです。
また、カーボンニュートラルの事例や
支援制度などを紹介しますポータルサイトの開設の準備を進めてきましたほか、とやま環境フェアで県・
市町村が共同出展するなど、連携した共同での啓発に取り組んできたところでございます。
2つ目、自治体行政のデジタル化につきましては、国のシステムと連携しました子育て・介護関係の手続のオンライン化につきまして、県と
市町村、
事業者間で協議を進めてまいりましたところ、来
年度からの運用にめどが立ったところでございます。
また、例えば、大きな災害が発生したときの罹災証明書の発行などを行います被災者生活
支援システムですけれども、これも共同利用協議会の設置など、来
年度の共同導入・運用開始に向けて検討が進んでおります。
3つ目、農林水産物等の輸出促進に向けた連携・強化につきましては、まず、全
市町村において、輸出促進の担当窓口が設置されたところでございます。
また、6月には、輸出意欲のある
事業者の
皆さんなどが集います「とやま輸出コミュニティ」が設置されまして、輸出に向けたノウハウの情報共有、海外マーケット輸出規制などに関するセミナーなどを開催してまいりました。
さらに来年3月には、国際食品・飲料総合展示会「FOODEX JAPAN 2023」が開催されますけれども、そこにも、県と
市町村が連携して出展することが決まったところです。
このように、いずれの項目におきましても一定の成果が現れてきているものと考えております。
23
大門委員 それぞれの分野で
市町村が連携をして
事業を進めることで、広域的なメリットがあったり、
事業が前よりも進むことがあると思います。「
ワンチームとやま」
連携推進本部は大きな成果を収めているなという印象を持っております。必要な施策ですので、引き続き、また進めていただきたいと思っております。
そういった中で、本
定例会でも新田知事がよく節々に、来
年度は子供を真ん中に据えた政策を進めていきたいんだと言っておられたと認識をしております。やはりこの少子化の中で本当に子供が減ってきている、そして、子供を取り巻く環境が厳しく、多様化をしてきていると。
国はこども
家庭庁を設置しまして、今回の国の
補正予算でも、子供の施策に対する
補正予算も多くついていたという印象を持っております。
そういった中で、もっと子供を産み育てやすい環境というのは広域的につくれると思っております。ぜひこの「
ワンチームとやま」
連携推進本部でもそういった子供の分野に関することを来
年度追加していただきたい。ぜひそういったことを検討していただきたいんですけれども、そのことについてお伺いします。
24 滑川
市町村支援課長 来年度の連携推進項目につきましては、今ほど御説明しました今
年度の3つの項目を来
年度どうするかということで、現在ワーキンググループで検討しております。
また、新たに追加すべき項目につきましては、先般各
市町村からの提案を
募集したところでありまして、現在その内容を集約しているところでございます。
今ほどお話のありました子供施策関連につきましては、本
定例会でも大変たくさんの
質疑がなされまして、県としても非常に重要な課題だと認識しております。
この「
ワンチームとやま」
連携推進本部会議におきましても、例えば昨
年度は、連携推進項目として、子供医療費助成の在り方検討を行いましたけれども、そこでも大変活発な意見交換が行われました。今
年度におきましても、フリートークの場で
市町村長さんからも発言があったということで、各
市町村長の
皆さんも大変大きな関心を持っておられるテーマだと認識しております。
一方で、子育て施策は非常に広範でございます。本
定例会におきましても、話題になったものとして、例えば保育や児童相談、小児医療がありましたが、非常に範囲が広いという特徴がございます。また、
市町村では、おのおのの
地域の実情を背景としました個別の課題認識があろうかと思います。
そういったことから、来
年度の連携推進項目をどうしていくかにつきましては、今後、各
市町村からの提案内容、県庁の担当部局の考え方、さらには今ほどお話のありました
委員の御提案などを十分に踏まえまして、丁寧に検討した上で、次の会議は来年1月ですけれども、その本部会議において、
市町村長の皆様と協議をして、決定してまいりたいと考えております。
25
大門委員 子供の施策は広範囲で絞りにくいという話がありました。昨年は子供の医療費に関しましては、本当にどこの
市町村長の
皆さんも関心のあることで、活発な議論があったということでした。絞り方はお任せしますが、子供を取り巻く環境や少子化というのは、永遠の課題だと思っております。
本
定例会でも種部議員から病児保育の広域化についてのお話もあり、知事もある程度前向きな発言をされたと捉えていました。やはり各
市町村の病児保育の値段が違うといったことや、システムが違うことなど、いろいろな課題があって、実現にはまだ一歩手前なのかなと思っております。そういった細かいところから大きなところまで
市町村長との話合いの場を持つことによって、大きく前に進む部分は大いにあるかと思っていますので、また検討していただいて、子供の分野を入れていただけたらありがたいなと思っております。よろしくお願いをいたします。
26
亀山委員 報告事項を聞いてからということで、通告をしてなかったのですけれども、
質問いたします。
今日の読売新聞を見ていますと、「移住後の生活どう
支援」という見出しの記事が載っていました。この文章の中に、福島地方創生・移住交流課長の名前が載っていたものですから、お聞きしたいなと思います。
11月26日に県の創業
支援センターSCOP TOYAMAで、何人に声をかけたか分かりませんけれども、約20人が集まって、交流を深めたということです。内容を見ていますと、移住後に感じたことということで、ちょっとなじめないなど、いろんなことが書いてあります。移住後何年までは移住者なのか。例えば10年までは移住者扱いになるのかなど、移住者というのはどういう定義になっているのか伺います。
また、昨年は移住者が823人で過去最多になったということですが、20人しか集まらなかったと捉えるのか、それとも20人も集まったと捉えるのか。その辺どう検討して、どういう
支援、どういう対応を取っていかれるのか、思いを聞かせていただければと思います。
27 福島地方創生・移住交流課長 今ほど御紹介いただきましたのは、今
年度から新たに始めた
取組でございます。昨
年度、移住された方や、本県に移住を検討したけれども、結果、移住されなかった
方々を対象にアンケート調査を実施しておりまして──決算特別
委員会の分科会でも
委員から御
質問いただいたアンケートの関係ですけれども──そうしたところでもって、移住された
方々の交流する場が少ないといった課題が浮かび上がってまいりましたことから、御紹介いただいたような移住者交流サロンを今
年度に
県内5
地域で開催することにしております。
その中で、SCOP TOYAMAを会場にいたしまして、
富山地域における近隣の移住者で御希望される
方々に集まっていただきまして、移住後の悩みや困っていること、様々な情報交換も含めて、ネットワークも広めていただくために開催したものでございます。新田知事や
南里地方創生局長にも御参加いただいて、それぞれいろいろな課題意識を持ったところであります。
移住者の定義についての御
質問でしたが、明確な定義はなく、何年も
県外で生活をして
富山に戻ってきた場合、あるいはもともと
富山に縁がなかった人が
富山に来られた場合はいずれも移住者としており、そのほか、少し
富山から離れて生活して、また戻ってこられた人も移住者数にカウントしております。ただし、いろいろと議論がありまして、先般からは、学生のUターンについては、移住者数には含めないという整理をいたしております。ただ、他県ではそれも移住者数に含んでいたり、全国的な定義がばらばらでありまして、集計も自治体ごとに異なっている
状況にございます。
我々といたしましては、
県外に一旦拠点があって、
富山での生活に魅力を感じた
方々に戻っていただく、来ていただく
方々はすべからく移住者と捉えておりまして、集計もそのように行っております。
一方、移住者だからといって、いつまでも移住者扱いすること自体がよくないのではないかということもございます。先ほどの話にもありましたけれども、移住者に集まってもらい、いろいろな課題を聞くことによって、受入れ体制を今後整えていくに当たってのいろいろなヒントが得られるものですから、この
事業は非常に有意義だと思っております。20名が少ないというような御指摘もありましたけれども、少人数で密な話をするということで、実は参加人数も最初から少人数で
募集したところもございます。今後とも、どういう形がいいのかも含めて、この
事業を継続してまいりたいと考えております。
28
亀山委員 突然の
質問で申し訳なかったかなと思っております。こういう交流の場をしっかりと設けていただけるのは本当に幸いかなと思います。またよろしくお願いいたします。
29
瘧師委員 私も
報告事項を聞いてからとしておりましたが、
報告事項にあった
富山県
ベトナム経済訪問団について伺います。
ベトナム経済訪問団の派遣につきましては、もう目前に迫っていて、我が県議会からも渡辺議長が代表して行かれます。この
コロナ禍という時節柄、もし渡辺議長が行けなかったら、副議長である私にお鉢が回ってきたかもしれないということで、激励を込めて、申し上げたいと思っております。
ベトナムは、
県内企業の海外進出のニーズが非常に高いということでありまして、実は4年前に自民党の部会で、そのとき渡辺議長もいらっしゃいましたけれども、同じく経済訪問視察ということで伺いました。そのときは、
富山県の田中精密工業株式会社さんの工場に行きまして、工場長に詳しくお話を伺ったわけでございます。
ベトナム人労働者の働きぶりのよさや、特性・気質などを詳しく伺ったわけであります。平均年齢も大変若くて、献身的に非常によく働いてくれるということでありましたが、一方では、雇用契約関係を結んでいない、仕事以外のところでは、例えばごみの後始末ができないといった、公共性に非常に乏しいというような話をされていたのが非常に印象に残っているわけであります。
田中精密工業さんは日本の
企業がいっぱい進出している工業団地の中の1つにあって、やはりどうしても雇用条件のいいところへ人が流れるというのがあって、その辺は、日本
企業の間での連携というか、情報共有はしっかりやっているよという話も聞いたことを覚えております。
一方で、ベトナムの労働者は日本へもたくさん来ているわけであります。実際に
富山県の技能実習生でも一番多いのがベトナム人ではなかったかなと思います。
そういったわけで、主に実習生を派遣しているスクールにも伺いました。実習生を仲介する団体は山ほどあって、中には、悪質というか、あくどいところもあるらしいですが、私たちが伺ったところは、しっかりと基礎的な日本語を学べ、ある程度いろいろな技能も学べるスクールを備えた法人であったかなと思っております。
今回の訪問先も主に海外進出
企業ということですが、
富山県に就職を希望する学生への激励会も予定されております。この就職を希望する学生というのは、やはり高度外国人材なんでしょうか。また、どのような激励会なのか、もう少し詳しく御報告いただければ幸いでございます。
30 大西雇用推進班長 お尋ねの
富山県に就職を希望する学生の激励会ですけれども、これは、
令和元年から始めておりますアジア高度人材受入
事業の中で実施しております。ベトナムのトップ大学でありますハノイ工科大学や、ホーチミン工科大学などといった、日本で言う優秀な大学に相当するような大学の学生さんなどを受入れして、
県内企業とのマッチングを行っている
事業でございます。
マッチングをする際には、学力も当然優秀だと思いますけれども、日本語の研修プログラムも実施しておりまして、これが今回の日程の中の一番最後にあります「
富山就職プログラム」受講者等激励の場になっております。
これは、5か月で600時間のスケジュールで実施しております。具体的には、日常的なレベルで使われる日本語をある程度理解できるレベルで、これはN3と呼ばれております。そして基本的な日本語を理解できるレベルであるN4相当の日本語の習得を目指した語学研修や、日本の
企業文化やビジネスマナー、生活ルール、例えば
富山県の
産業構造、生活環境に関する研修などを、先ほど言いました5か月間、600時間のスケジュールで実施をすることになっています。
これまでの
実績につきましては、
令和元
年度からの
実績でありまして、これからというときに
新型コロナが世界的に流行したため、例えばマッチングが
成立した後、辞退者が出たといったこともいろいろあり、今のところ17名程度が
県内で既に働いておられる
状況になっています。
今回は、2社4名の方が現在内定し、
県内での就職が決定しております。プログラムは9月から実施しておりまして、来年の1月に終了して、来年の2月以降に在留資格を取得次第、
富山県に来てもらって、元気に働いてもらう予定です。
県としましては、引き続き高度外国人材の受入れについて、積極的に
支援をしてまいりたいと考えております。
31
瘧師委員 ぜひともせっかくの機会でございますので、双方向の経済交流を深める訪問であってほしいなと思っております。
技能実習生としてもベトナム人の方を多く受け入れているわけでございますが、ベトナムへ進出できる
企業はある程度大きな
企業であります。
県内の
中小企業の中には、実習生を含めた、そういった外国人材を当てにしている会社は多いわけでありますが、最近、日本は実習生にあまり選ばれていないような国になりつつあるのではないかと。円安の
影響もありますし、また、働き方改革で残業がないものですから、実習生はある程度お金が欲しいので、それが見込めないということであるなど、やや日本という国が実習生にとって選ばれにくい国になっているのではないかという話もございます。
そういったことで、ぜひ日本、
富山県のいいところをよくアピールしていただいて、
富山県もベトナム人に選ばれる、そういった県であるように、双方向の交流をよろしくお願いしたいと思います。
32
川島委員長 ほかにありませんか。──ないようでありますので、これをもって
質疑、
質問を終わります。
5 行政視察について
33
川島委員長 次に、閉会中の
継続審査事件の調査のための行政視察について議題といたします。
県内行政視察については、必要に応じて機動的に実施していきたいと考えており、その実施に当たっての日程調整等については、
委員長に御一任願いたいと思います。
これに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
34
川島委員長 御異議なしと認め、そのように決定いたしました。
以上で、付議事項についての
審査を終わります。
この際、ほかに何か御意見等はありませんか。──ないようでありますので、これをもって
委員会を閉会いたします。
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